身勝手だと思われるかもしれないのに、少しでも椎名くんのそばにいたいって……。
「勘違いしちゃいけないのに、私………」
唐突、椎名くんの足がピタリと止まって私へと振り返ると、視線と視線が交差する。
背後に輝くイルミネーションが、椎名くんのブラウンの瞳を照らしていた。
「その“自分なんか”って言うのやめろよ」
「え……?」
「勘違いしとけ……」
「……っ、」
照れたように言った椎名くんのその言葉が甘く反響する……。
すぐに逸らされた横顔が赤く染まって見えた。
私は、その真意を問う間もなく再び歩き出す椎名くんに、戸惑いながらついていくしかなくて。
「うん……」
……と。
小さく呟いて、またどうしようもなく胸が高鳴っていったのだった。



