結局……全くもって違う意味に捉えられてしまったけれど、凍てついたはずの手は椎名くんの温もりに包まれていく。
嬉しいのに、恥ずかしさが沸き上がって負けてしまいそうになったけれど。
「すごく、温かいですよ、椎名くん………」
言葉にすると心の中まで温かくなった。
目を大きくして私を映す椎名くんに、自然と頬が綻ぶのを感じる。
押し寄せる波のように行き交う人の中を、二人で手を繋いだまま向かい合っていれば。
「なに、赤くなってんだよ……っ、」
「えっ……、こ、これは……寒くて。自然と赤くなるもので……」
ああ……私って。
椎名くんの言う通り変な女だ。
こんな言い訳みたいなことしか言えないクセに、事実、私の頬はきっと真っ赤で。
それは、きっと耳まで真っ赤になってると思う。



