「変な女。なんで、そうやってお前は諦めないんだろうな……」 「へ……?」 ぽつり、と澄んだ夜空に零した独り言のような声。 意味がわからずに首を傾げる私に、椎名くんは困ったみたいな眼差しを送ってくる。 ……と、同時に、感覚の鈍くなった私の頬にゆっくりと手を伸ばした。 「冷た……」 「ひゃ……っ、」 「お前、鼻まで赤い。風邪ひきそうだな」 「っ、あの、手を……っ、」 急速に打ちつける鼓動がうるさいくらいに音をたてて、それに動揺しつつも情けない声を漏らせば、首筋まで瞬く間に熱を持つ。