「……オレの顔見て練習しようと、それを何回しようと。お前は告白なんか出来ないんだよ。最初から」
「……だって、傷つけたのは私だから。だから……っ、」
「そうやって下向いて、嫌なことから目を逸らして……自分誤魔化してるようなお前が、本当に伝えたいことが伝えられるわけないだろ?」
「……っ」
まるで心の中を見透かされたみたいだった。
けど、目の前にいる椎名くんは眉根を寄せて、どこか切なそうな眼差しを送る。
「怖いって、言ったよな?傷つけたって。だから会えなかったんだろ?ずっと」
「……、」
「見たくない事実に蓋をして、それを開けた時、拒絶されるのが怖いんだろ?」
「っ、……そう、だよ。もう、誤魔化したくないのに、私っ……」
ピンっと張りつめた糸が切れたように力なく答えた。



