* * *
「悪い。邪魔した………」
図書室に戻ってから離された椎名くんの手と同時に発せられた言葉。
「………ううん。私こそ、椎名くんが来てくれて内心ほっとしてる……」
久しぶりに瞳に映した梶先輩。
僅かに交わした言葉だって私にはとても貴重で。
けど結局、告白することはやっぱり出来なかった。
「相手……梶のことだったんだな。バスケ部の元キャプテンだろ?」
「っ、……うん。実は中学の先輩で。あの、椎名くん。梶先輩のこと知ってるの?」
「ああ……オレも中学の時、少し会うことがあったからな」
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