【完】クールな君に告白します




「楓………?」



隼人がそう呼んだ時には月城の手を握っていた。


息つく間もなく梶に目線を移せば、突然のことに驚きを隠せないのは当然だという表情でオレを見ている。



「椎名っ?どうしたんだよ、お前まで急に……」


「うるせぇな。オレはただの見張りなんだよ」



無愛想に答えるオレとその後ろに立ち尽くす月城を交互に見た梶が、その意味を知るはずもなく。



「見張り………ね?」



……と。

暫しの沈黙を破ると、深い溜め息をついて何かを察したように微笑を漏らした。



「……変わらないなぁ、椎名のその愛想のなさ。そんな怖い顔しなくても、泣かせていたわけじゃないよ。月城と知り合いなんだな……?」



梶の質問に対してオレは何も答えなかった。



「っ、てめぇ!いたなら尻尾巻いて逃げる真似しないで出てくればよかったじゃねぇか!」