【完】クールな君に告白します




バスケ部のヤツらが何か言っている。

オレが現れたことへの動揺とか疑問とか、キャプテンが毎日コーチしてくれたらいいのにな、とかそんなことが聞こえたけど。



ーーー“でもね、バスケ部というか、その人、今はバ……”



オレにはさっきの月城の声が鮮明に蘇るんだ。

なあ、月城……。

お前は、梶がもうバスケ部じゃないって言いたかったんだろ?

梶のことを、話そうとしてくれてたのか?



「わ、私……実はずっと、ずっと……梶先輩に……、」



月城が今にも泣きそうになっていて、その横顔はいつもあの部屋からこの場所を見渡していた時と同じで。


手が届いたらいいと言っていたこの場所には、お前が想いを馳(は)せる男がいた。


オレはやっぱり、嫌でもわかってしまうんだ。


ーーー“……その逆なの。とても、本当に大切にしたかった人だから”


お前が告白したかったのは、梶だってことを。