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バカな隼人が月城を体育館の隅へと連れ去った。
そのお陰で、遠目に見る二人の姿はバスケ部の奴等の練習風景と重ねり視界が悪いことこの上ない。
一瞬、隼人がこっちを見たような気配を感じたが、どうやらオレの存在にまでは気づいていなかった。
妙なイラ立ちを覚えたのは隼人がまた余計なことを口にする可能性があるからか、月城が何度も俯いては困惑の表情をしているのが見えたせいなのか。
……あんな、底無しのバカ相手に、お前が困る必要なんかないんだよ。
虚空に舌を打って行き場のないイラ立ちをぶつけても、変化のない心境に余計にそれは増すだけだった。



