私は当然、濡れ衣を晴らすためだとばかり思っていたから状況が呑み込めずにいる。
「不気味は……あのクソ王子と、どういう関係なんだよ?お前だってアイツが好きなんだろ?」
「…………椎名くん、と?」
「オレはそれが聞きたかったからお前を呼んだ。そうすれば、アイツもついてくると思ってたけど、それは勘違いだったみてぇだな」
……と、体育館内をぐるりと見渡した国崎くんは、読みが外れたとばかりに溜め息をおとす。
「椎名くんとは別に何も。ただの、クラスメイトです……」
言えない……。
国崎くんに本当のことなんて口が裂けても言えないに決まっている。



