キュッ、キュッ、と……響くシューズの音。
体育館に入った瞬間に身体に伝わるボールの振動と熱のこもったかけ声。
「あの……練習中に、すみませんが、」
これでも少し声の音量をあげてみたんだけれど。
「……えっ!?ちょ、ちょっと待て!ヤバい、オレ霊的な者が見えてる……っ!!」
「やっ、やめろよ!オレだって、見えないふりしてるっつうのによ!」
「お前ら案ずるな!同じ空間にいる場合でも目を合わせなければ、あちらの世界に連れていかれることはないんだ……!」
コート内を走るバスケ部の男の子が何度か私を見ていたけど、すぐにひきつった顔でスルーされてしまった。
私……ついに、見てはいけない存在になってしまったんでしょうか?



