耳の中に悪魔の声が響き渡る……。
思わず、背中がぞっとして壊れた人形のように恐る恐る首を回せば。
「なっ……く、国崎くんっ!?」
「不気味、てめぇ昨日逃げやがったな?」
鼻の先が触れそうな距離で、ニヤリ……と、唇を上げて笑うから、悲鳴をあげてしまいそいになった。
ハッーーー!!
そうだ……私は、確かにこの悪魔……ではなく、国崎隼人くんから昨日逃げてきてしまったんだ。
不覚にも、泣き出した私を咄嗟に隠してくれた、一応救世主だというのに。
「えっ。ちょ……隼人じゃん!?」
「何してんのよ……っ!隼人、不気味ちゃんに呪われたいわけ?」
「……まさかね?ま、まあ……隼人なら、呪いも吹っ飛ばしそうだけどさっ」



