「……このままだと、どうせ汚名返上も告白も長引くだろ。その方が、煩わしいんだよ」
パッと逸らされた瞳。
手の甲で顔を隠してそう言った椎名くんの横顔が、微かに赤く染まって見えたのは、それこそ私の勘違いだ……。
「だいたいお前、昨日どこで弁当食べてたんだよ。教室にもいねぇし……」
「…………それは、えっと、」
体育館裏で……と。
椎名くんには練習相手になってもらっているわけで。
だから昨日のことを素直に話したいと思っていて、そう答えようとしたけれど出来なかった……。
「昨日はオレと一緒にいたけど?」
首の下に背後から回された腕のせいで……。



