思考を巡らせても、言葉は何一つ出てくることはなく、足が震えて、今にも崩れ落ちてしまいそうになるのを必死に保つのが精一杯。 ……と、その時だった。 「ほんとっすよっ、キャプテン!!俺、ここで隼人が練習してるの見たことあるんすよっ!」 「引退したんだ。もうキャプテンはないだろ?」 キャプテン………? こちらへ向かってくる、誰かの声と、足音。 「くそっ。余計なこと喋ってんじゃねぇよ」 眉をピクリと動かして、国崎くんは悪態をつくと、私のそばから身体を離していく。