「なにマヌケ面してんだよ?」
「っ、……国崎くん。あ、あの……っ、」
あまりにも近くに国崎くんが顔を寄せるから、途切れ途切れに言葉を繋げるのが精一杯。
「っ、!?」
いきなり私の顎を指でつまむと、品定めでもするようにじろじろと見るから、背中に変な汗が浮かんできた。
「お前みたいな女の一体どこが好きなんだ、アイツは」
さっきからアイツアイツ……って、椎名くんのことなんだろうけど、国崎くんの声は嫌いだとでも言いたげに呼んでいる。
「どうせ誰のことも好きになんかならねぇクセに、不気味に手を出すとはな?何考えてんだ……」



