「国崎……くんっ、すみませんが、この頭の横の手を離して頂けないでしょ……」
「やだ。解放してほしいなら、お前の得意な黒魔術でなんとかしてみれば?」
挑発的な台詞でそう言えば、国崎くんが息を吐くようにふっ、と笑ってみせるけど、これは非常にピンチだ。
「……っ、私は、黒魔術なんか出来ません……」
「知ってるっての。バカか?オレが子供騙しの黒魔術なんか信じるわけねぇだろ。意外に、お前もそうやって反論出来るんだな?」
国崎くんが、不気味ちゃんと呼ばれる私の噂話や、日々増える一方の七不思議など、何一つ気にもしていないのは明白だった。



