くれなゐ症候群

「さあて、そろそろ二組目の演奏も終わりっぽいし、あたしらも参戦しますか」

カヲルがステージに視線を移した。


客席といっても、背のひくい箱を横に何列か並べただけのものだ。

カヲルの先導により、奈緒たちもなんとか前列の席を確保することができた。

ステージではセットの転換が行われている。


いよいよだ。
左胸の奥の鼓動がさわがしい。苦しいくらいだ。