バンドの演奏も、ボーカルも、人の歓声も、すべてが遠ざかる。
カヲルがしゃべる声だけが、鼓膜を通過して意識にとどく。
「カヲルさんは、どうしてここに・・・?」
「忘れられないのかな、翔一のことが。
いつかひょっこり、顔出してくんないかなって。
もう五年もたってるのに、いまだにこうして通ってる」
「修二くんとも仲いいんですか?」
千香は、気になってしかたないようだ。
「顔見知りていどだよ」
その返事に、安堵している自分がいる。
カヲルがしゃべる声だけが、鼓膜を通過して意識にとどく。
「カヲルさんは、どうしてここに・・・?」
「忘れられないのかな、翔一のことが。
いつかひょっこり、顔出してくんないかなって。
もう五年もたってるのに、いまだにこうして通ってる」
「修二くんとも仲いいんですか?」
千香は、気になってしかたないようだ。
「顔見知りていどだよ」
その返事に、安堵している自分がいる。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)