くれなゐ症候群

席に案内されながら、奈緒の足は地についていないように、頼りない。

もう和也は奈緒の手を離している。
彼の後を黙ってつづく。



なんの店なの・・・・?


ぴたりと身体にはりつくミニドレスをまとった女性客とすれ違い、壁に身をよせて道をゆずる。
きつい香水の匂いが鼻孔をついた。


店内には、ジャンルのよく分からない音楽が流れている。

なにより異質に映るのは、客席の様子だ。