くれなゐ症候群

呼吸が浅い。周囲の空気がうすくなってしまったようだ。

頭が締めつけられているように、ずくんずくんと、大きく脈打っている。


「図星っぽいね。
そんな顔しないでよー、困らせたいわけじゃないんだから」


すっと腰をすべらせ、距離を縮めてくる。

ぴたりと隣につくと、そのまま抱き寄せられた。
ぽんぽんと、幼児をあやすように背中をたたかれる。