男の子、という言葉に反射的に浮かんでくるのは、修二の姿だ。
そうして、奈緒の心臓は痛みつづける。
降りたのは、知らない駅だった。
煤けた印象の、それでもゴミの町よりは活気の感じられる街並だ。
和也は電車を降りても、手を放そうとしない。
「逃げられちゃったら、やだもん」
この人がうらやましい、と思う。
そうして、奈緒の心臓は痛みつづける。
降りたのは、知らない駅だった。
煤けた印象の、それでもゴミの町よりは活気の感じられる街並だ。
和也は電車を降りても、手を放そうとしない。
「逃げられちゃったら、やだもん」
この人がうらやましい、と思う。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)