「あ、星南!あれせいさんたちじゃない?!」


「え?…あ!本当だ!」


…あれ、何かキョロキョロしてない?


何してるのかな?


「あっ!!星南が見つかったこというの忘れてた!」


なるほど。


それでキョロキョロしてるのね。


「うわー、これ怒られるよね?絶対怒られる!」


「大丈夫だよ。お兄ちゃんには私からちゃんと言っとくから!」


「まじ?!さんきゅー!」


そしてゆっくりと観覧車は地上へと到着。


と思った瞬間、高松くんに腕を掴まれて。


「…高松くんっ?」


「頑張って追いついてね?」


「へ?」


どういうこと?


そう返そうとした瞬間、高松くんが走り出す。


腕を掴まれているから、私も引っ張られる。


は、速いよ〜〜〜〜〜っ!!


「せいさーん!」


「…昶?」


「星南見つけたよー!!」


高松くんの声に3人がこっちを見る。


と、とりあえず止まって…っ!


もう息切れやばいからっ。