「はい、これが水族館の名物の観覧車」


「うわぁあぁぁ!すごい!キレイ〜」


観覧車の中は魚の絵が描かれていて、外を見るとイルミネーションが一望できる。


これは名物にもなるよ!


すっごくキレイだもん!


「ん、笑顔になったね」


「え?」


笑顔?


「さっき絡まれてたでしょ?泣いてたし、ここにくるまでもすごく不安そうだったから」


「…記憶がないからわからないけど、不良さんに絡まれるのは初めてで、すごく怖かったんだ」


金髪に赤髪。


moonにはいっぱいいるのに、moonの人たちじゃないと怖いと感じてしまう。


それはやっぱり中身の問題なんだろうけど。


「でもね、高松くんが助けてくれたからすごく安心したんだ。ありがとう」


あー!やっと言えた!!


お礼言わないといけないって思ってたから、やっと言えてすっきり!


「ん、助けられてよかった」


そう言って笑うから…。


本当に心臓に悪いっ。