「…なっ?…星南!!」


「っあ、お兄ちゃん…」


「大丈夫か?ボーッとしてたけど」


お兄ちゃんに言われて気づいた。


みんなが心配そうに私を見ていることに…。


「ご、ごめんなさい!!あの…2人がゲームしてる姿がすごく懐かしくて…」


「気にしなくていいっすよ?」


そう言ってくれる美鈴ちゃんに〝ありがとう〟と言うと、満面の笑みで〝どういたしまして〟と言った。


「それにしても…懐かしいというのは、もしかしたら昔にも同じようなことがあったのかもしれませんね」


昔…。


やっぱりあの映像は私の記憶なんだ。


「それで!何か思い出せたの?」


高松くんの問いかけに、首を横に振る。


思い出せない。


会話からしてすごく仲がいいことはわかったけど…。


「そっか…」


「…でも、私はすごく大事にされてたし、私もその人たちを大切にしてた」


…気がする。


うん、気がするだけで、そうかはわからないけどね?!


これで違ってたら、自意識過剰かナルシストだね。