「社さん、高松くん、桐原さん。改めてまして、星希の妹の星南です。記憶なくていろいろと迷惑かけてしまうと思いますが、よろしくお願いします!」


お兄ちゃんが信頼してるのなら大丈夫。


私も心を許して、みんなを信じる。


そんな思いを込めての自己紹介。


「ふふっ、星希と違って礼儀正しいですね」


「うっせぇよ」


「くくっ…。私は社 幸助です。幸助と呼んで下さい。星南さん、よろしくお願いします」


「はい。よろしくお願いします、幸助先輩」


にしてもよく笑う人だな〜。


ずっと笑ってる。


それも、すごく魅了されるようなキレイな笑顔。


男の人にキレイって言うのもどうかと思うけど…。


それでも、キレイという表現が一番ピッタリだと思うんだ。


「俺はもう知ってるよね?」


「うん、高松 昶くん…でしょ?」


──ドキッ。


ニコリと笑った高松くんは、幸助先輩とはまた違った笑顔で。


胸が高鳴った。


なんでかな、その笑顔を見た瞬間、〝似てる〟って思ったんだ。


それと同時にこの動悸。


あの真っ白な病室で目が覚めてから初めてのこと。


…ドキドキと鼓動が止まらないっ。