「そして、一緒に生まれ変わるのさ。


人じゃなくてもいい、動物でも、魚でも、虫でも、花でも。なんでもいい。
ばあさんと一緒に過ごせるなら。


ばあさんは何が良いって言うかな。ばあさんの好きなもの……鈴蘭が好きだった。もし鈴蘭になるなら、隣に咲こう。


屋根に巣を作っていたツバメも一緒に可愛がった。ツバメになるなら一緒に海を渡ろう。

疲れた時はどうしよう。背中に乗せて飛べるかな。



生まれ変わっても一緒にいたい。そう思える人に出会えたことのお礼を言いたい。



正直、会えるなら今すぐにでも会って言いに行きたいよ。


でも、それはわがままだ。



人はみんないつかは死ぬ。


ばあさんがここに来るなら、私はそれを待つよ」