涙花が咲く頃に


ーキーンコーンカーンコーン



「おぉーい、予鈴なったけど」


「ん……おはよ。
てかお前さもっとかわいい起こし方できねぇの?」


は?
この人は何を言ってるのだろうか。


「はい?」



「陽向くんー、朝ですよーっ。起きてー、とかさ」




「なにそれ、ハートがつきそうな勢いなんですけど……きもち悪……」




「ひでぇーな。もう時間じゃん。乃愛行くぞ?」




「あー、先行ってどーぞ」




「ほんとにサボるつもりかよ?」




「サボりたい気持ちはやまやまなんだけどサボるなって念押されてるみたあだし……あの担任じゃ片付けまでが文化祭だとか言いそうじゃん。だから行くから心配なく〜」



「じゃあ、一緒にいこーぜ」



「やだ。ぜったいいやだね!」



「ったく。遅刻するなよ」




呆れた顔でそう言うとブラウン男は屋上を出てった。