「おもっ」 「俺が持つから、」 無事、文化祭で使う飲み物を買った私たちは、スーパーの陽向が呼んだタクシーを待っていた。 「アイスでも食べよ」 500円を入れると、迷うこと無くクッキー&クリームと、ソーダ味のアイスのボタンを押した。 そして、ソーダの方を黙ってブラウン男に差し出した。 「ん?」 「色々と付き合ってくれたらお礼……」 「……さんきゅ」 そのアイスはなぜか味があまりしなかった。