次の日。
私はクローゼットから適当に短パンとTシャツに薄いカーディガンを羽織った。
リビングに行くとアイツは準備を済ませソファーに座っていた。
「おはよ。なんか飲む?」
「いい」
「じゃ、行こーぜ」
私たちの会話は続くことはない。
私が会話を終わらせるから。
しばらく歩くと小さな駅が目の前にあった。
「ここって」
「この電車でも行けるみたいだから。1時間もかかるけど」
そして、ははっと笑った。
「これ、美味かった?またあるけど食う?」
また、買ってきてくれたのかな?
正直言って今すごくお腹空いてるんだよね。
「食べる」
「ほら」
「これ美味かった?」
「美味しい……」
そう呟くと、ブラウン男はなぜか嬉しそうにしていた。
「今日は玉子もある!」
「日替わりだからな」
「で、何買うんだ?」
「オレンジジュースと、コーラとお茶」
「お前のクラス何やんの?」
「さぁ?」
「さぁってな。まぁいいや」
その顔はなんか企んでるようで……。
嫌な予感しかしなかった。

