私のアパートに着くと、私は洋服とバックとほんとに必要なものだけをサブバッグに詰めた。
そのバックをさっとブラウン男が持った
「軽っ!荷物少なすぎだろ」
「関係ないでしょ!」
家に着いてからもやっぱり言い合いが始まって。
「あのさ、そのブラウン男っていう呼び方やてねぇ?」
「いいじゃん。ブラウンカラーの髪してるんだし、ナイスネーミングだと思うけど」
「俺は乃愛ってよぶから、乃愛は、陽向って呼べよ」
「呼びたくない」
「はぁ……」
「お前ため息しすぎ。俺傷つくんだけど。てか、俺と住めるなんてラッキーガールだかんな?」
「どこが?アンラッキーなんだけど」
「で、ここ俺ん家」
そう言われ、顔をあげると私は目を見開いた。
「嘘……」
目の前にあるのは一軒家。
「なんか緊張してきた」
「ははっ、そんなかしこまらなくても。俺一人暮らしだし、誰もいないから」
一人暮らし……?
こんな大きい家で?
「てことは、アンタと2人?!」
「そんなに驚かなくても。安心しろ。俺は色気のある女にしか手は出さねぇから」
「女好きだから信用出来ないわ」
「で、お前の部屋は、ここな。」
案内されたのは二階の角部屋。
その部屋は6畳くらいで、机と、ボックスが置いてあった。
「荷物置いたら下来いよ」
そう言って、ブラウン男はいなくなった。
私はサブバッグから洋服を取り出すとクローゼットに掛けた。
そして、部屋を見渡した。
物があまりないせいか広く感じる。
そして、バックの中から、学校で書いたある紙を持ってリビングへ向かった。

