はぁ、とため息をつくと、机に行き、紙に書き始めた。 「今回だけだからね、じゃ、ちょっと 用事あるから1時間だけ、休みな」 そう言うと、ガラッとドアを閉め、廊下に出て行った結子ちゃん。 その優しさに、私は小声で「ありがとう……っ」と呟いた。 結子ちゃんが、外に出ると、朱里は私がいるベッドに来た。 「……なんで、泣いたの? 昨日、なんかあったわけ……?」 いつもの喋り方とは違い、落ち着きのある優しい話し方になっていた。 私は安心して、ゆっくりと昨日あった出来事を話し始めた。