優しく、私の背中をポンポンっと叩いて、うんうんっと頷いてくれる朱里。 「美月は、悪くないじゃん…っ 奏太くんが、最低なんだよ。」 朱里は、キッと目つきが怖くなる。 そして、それと同時に私を抱きしめる力も強くなったのがわかった。 「朱里……?」 「言ってくる……。許せないっ」 そう言って、立ち上がる朱里。 セーラー服のリボンが、揺れて、階段を勢いよく駆け下りる朱里。 びっくりして、私も立ち上がり朱里の後を追う。 「え……っ、ちょ、っと……」