「それじゃ、私帰りますね」 「ああ、送るよ」 「いえ!割と私の家まで近いので!まだ明るいですし、大丈夫ですよ」 「そうか。今日は結局教えられず仕舞いで悪かった。気をつけて帰れよ」 「はーい」 ローファーの先をトントンと整え、家の周りに誰も居ないことを確認してからこっそりと帰った。 それにしても先生の不健康な原因が一目で分かる部屋だったな… 一人暮らしって言っていたし、モテそうなのに彼女は居ないってことかな。居たらあんな部屋にはならないよね… もったいない…