孤独な優しい元姫



急いで、階段を駆け上り、屋上に向かう


ギィィィィィ


久し振りに聞いた音


あぁ……


「変わってないな…」


最後に、この場所を目に焼き付ける
目に焼き付け終わり
フェンスを超えて立つ


恐る恐る、下を向いてみた…


高い…


死んだら、どうなるんだろう……


皆、悲しむ?


ふふ…そんな訳ないか……


顔を空に向ける


「飛華流…今行くね」


フワッ…


え……


「「「「飛華流(ちゃん)(さん)!」」」」


なんで、居るの?


私の事、嫌いなんでしょ?




悠牙……皐月……響……黒矢……風……




「飛華梨…悪りぃ……
ごめんな…ごめんな…此処まで追い込んで…」


悠牙……


「なんで!?なんで、来たの!?
私の事が嫌いなんでしょ?」


涙がポロポロと出てくる


「っ……飛華梨…」


「死なせて!死なせてぇ…んっ!」