「節分の豆」

私が、まだ可愛い幼稚園児の時の話である。
私の入っていた幼稚園の行事の中に、節分の豆まきがあり、その時私は幼稚園の年中組だった。豆まきは幼稚園の中で他の子と一緒にまいた。
私は、豆まきしながら悪ふざけで豆まきの豆を鼻の穴に突っ込んだ。そしたらなんと、豆が鼻の中から出て来ない。いくら頑張っても出てこない。慌てて、幼稚園の先生の元へ行き、
「豆まきの豆とって!」と泣きながら叫んだらしい。先生達もかなり驚いたようだがその時はピンセットですぐ取れた。それだけなら、笑って許してもらえるかもしれないが、その時から私には学習能力がなかったのかも知れない。
次の年、私は年長組になった。年中組の時と同じように豆まきをして、また私は同じように鼻に豆を詰まらせた。そして、とれなくなり先生達の元に飛んでいった。また先生達に豆をとってもらおうと思っていたのだか、今回は豆が鼻の奥に入ってしまい、先生達がとるのは無理だった。
結局、耳鼻科まで行ってやっと豆が鼻から出て来た。
それから、その幼稚園では豆まきという行事が無くなったらしい。今思うと、私はかなり馬鹿な事をしたと思う。