君と過ごした夏、私が決めた時間。

青春・友情

百 桃花/著
君と過ごした夏、私が決めた時間。
作品番号
1357070
最終更新
2016/08/07
総文字数
4,690
ページ数
14ページ
ステータス
未完結
PV数
174
いいね数
0
 
 
あの子はあの夏にいなくなった。

それはとても突然のことだった。
 
 

酷く悲しんだ私たちに
宛名のない手紙が六通届く。


「三年後、

あなた達全員が【過去に戻りたい】と
心の底から願うなら、

その願いを叶えましょう」



あの子の死は、
誰もが過去に戻れるなら
変えたいと切に願う事だった。

これからもその筈だった。 

 
でも


時が経つ度、
変えたくない「今」が出来上がる。


丁度三年後に差し掛かる一ヶ月前、
全員の元に再度手紙が届く。

 
 
「今も【過去に戻りたい】という
気持ちは変わっていませんか?

 過去に戻れば記憶は消えます。
 この三年で貴方が築いた関係も消えます。
 想いも忘れます。

 それでも貴方は、戻りたいですか?」
 
 


全てを忘れ過去へ還りやり直すのか、

今の現実を受け入れ生きていくのか。
 
 

夢、恋愛、生活、思い出――、

それぞれの想いが募っていく。
 



「大切なの、あの子の事。

私のこの気持ちは、
あの頃から変わってないの?

この気持ちは、この好きは、
わかんないよ…」


過去へ戻るということは、
あの子を選ぶと同じ事で、

それはきっと、


君を捨てる事になるんだ。



ーーーーーーーーー


20160806 執筆開始
 

目次

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