「夢羽、挨拶できる?」


やっぱり挨拶するよね。


認めてもらえなかったらどうしよう?


仲間になれない?


また、独りになっちゃう?


もう、独りぼっちは嫌だよっ・・・。


「大丈夫。夢羽は1人じゃないから。」


「っでも、認めてもらえなかったらっ?」


「なにがなんでも認めさせるから大丈夫。」


なんか、さらっと怖い事言ったよね、春輝くん。


なにがなんでもってどう言うことですか春輝くん。


でも、大丈夫。


そう思えるようになった。


そうだよ。


春輝たちがいるもん。


独りじゃない。


独りにもならない。


だから、大丈夫。


大丈夫だよ、ね?


「・・・わかった。挨拶する・・・。」


「うん。」


そう言って微笑みながら頭をなでる。


「じゃあ下に行こうか。」


「うん。」


本当は怖いけど。


乗り越えないとダメだから。


幹部室からみんなが出る。


下に向かって歩いていく。


下っ端の子達が、私たちを見る。