あの日、私は学校の用事があってみんなよりも遅れて倉庫に行った。 前なら待っててくれたのになぁ。 そんなことを思いながら。 「やっほー!」 そう言って笑顔で中に入る。 いつもなら下っ端君たちが笑顔で返してくれるのに、今は冷たい目で私を見てる。 なんで? どうして? そんなことを思っていたら、下っ端たちが少しずつ横にそれていく。 そして下っ端たちの後ろに見えたのは傷だらけで切り刻まれた制服が少しはだけた明希ちゃんだった。 その周りではみんながそんな明希ちゃんを守るようにして立っている。