私たちはいつも通りの道を歩いた。 ただし、私は私服で。 「発作は」 「ないよ」 「そうか」 「うん」 嘘だとは思っていないのか、ソウくんはそれ以上なにも言ってこなかった。 嘘じゃない。 驚いたことに、発作がなかったのだ。 普通この時期は私はいつもなっていたから覚悟していたのに。 でも、少なからず修学旅行でお母さんたちの話を聞けたからだと、私は思っている。