「水、綺麗だな」 「ほんとだ、入れ替えたのかも。ここ校舎から見えるから」 「あーそうかもな」 私たちはプールサイドに座って足を水につけた。 「あー冷たいねぇ」 「そうだな」 「走り回って疲れちゃった」 「おつかれ」 ソウくんは私の頭を優しく撫でた。 「んー、ありがと」 「忙しそうだったな」 「うん、もうクタクタ」 「嫌になったか?」 「ううん、楽しかった」 「そっか」 優しく笑ったソウくんが小さな明かりで見えた。