今回、ご紹介するのは絵本ではありません。

だけど、どうしてもご紹介、いや、是非、オススメしたい一冊かな。

タイトル【料理人】

著者 ハリー クレッシング、、、

そう、ハリークレッシング。

これね、この人自体存在しないかもなんですよ。

って言うと誤解招くか。

情報が全くない。

ネット上で噂されてるのはロアルドダールと言うイギリス人の有名な作家さんの別名小説じゃないか、ということくらい。

もしくは全くの無名作家、とか。

でもね、

そんな事良いんですよ、笑。

こっちはそんな事全く知らないで買ってるから。

私がこの本を手に入れたのは学生の頃だったと思いますがどこの本屋さんだったかはたまたBOOKOFFとかだったか定かじゃありません。

ただね、覚えているのは棚に並んでいたのに何故か目について手に取ったんですよね。

平積みでもなく面だしでもなく。

背表紙にシンプルに書かれてある【料理人】と言う文字が飛び込んできたんですよ。

今でもその瞬間のこと鮮明に覚えてる。

瞬間のことはね。

店は覚えてないけど(笑)

ジャンルで言うとミステリーとかかな。

読むとブラックユーモアと言った方がいいのかな。

私自身、あまりミステリーとか読まないんですけどこれは何故か気になったんですよね。

それで買っちゃった。

ざっくり内容を言うと、とある田舎町にコンラッドと言う料理人がやって来ます。

詳しくは表記してなかったと思いますが私のイメージではイギリスの田舎町と言ったところかな。

でね、彼は謎に包まれた人なんですが彼の作る料理はとにかく素晴らしい。

それで町にあるお金持ちのお家に入るのですが…

読み出すと止まらないしラストの展開が皮肉ってて、面白いですね。

それに読んでいてもその光景が目に浮かんでくるんですよね。

ある意味、絵本かも←ちょっと強引(笑)

だけど、夢中で一気読みしたの覚えてる。

まぁ、若い時はいくらでも時間あったしね(笑)

ほんとにね、途中で止めれないの。

カッパえびせんみたい。

読みだしたら最後、スルスルスルスルと。

きっとね、私がこの背表紙の【料理人】と言う文字を見た瞬間からもう料理人コンラッドの手の内に入れられたのかも…

なぁんて思ってしまうような一冊です。

先程ググったら今、本屋さんに並んでるのは改訂版らしい。

私が読んだのはその前のもので表紙絵のコンラッドが薄着悪く立っている姿ですね。

改訂版は座ってて少し毒が緩い気がしました。

不気味で不思議な料理人、コンラッドが作る極上の食卓。

是非、その世界を覗いて欲しいです。

余談だけど…

本屋さんなんかでちょっとでも気になったものは手に取るべきだなと、この時から思ったかな。

苦手なジャンルでもこんなにもハマっちゃったし。

食欲の秋、是非、どうぞ。