「・・・・・遼真。」
「・・・・・・・・・・ん」
「先、学校行ってるね。」
私は返事も聞かずに学校に走る。
遼真の顔を見れなかった。
そのまま一度も振り返らずに
学校へと向かった。
「はぁっ・・・・・はぁっ!!」
真っ青の晴天の中、全速力で走ったため
汗がびっしょりになって気持ち悪い。
「おはよーございます」
後ろから声を掛けられ
「うにゃあい!?」
と奇声を上げる私。
完全に変な人みたいじゃないか。
「遅刻ギリギリ?じゃないですよね。
じゃあ、朝からジョギングが
好きなんですか?」
う~んと悩みながら「うん。いい趣味?
・・・・・・・ですね」と言う唄鳥君。
やっぱりドン引きされてるな。
「あはは・・・ちょっとね。」
「あー、嫌なことがあると体を動かす方が
忘れられますもんね」


