自分の気持ちに気付いてしまった。 それを認めたくなかったのに。 ずっと隠していたのに。 こんな恋なんて、きっと醜いものだろう。 この教室に差す夕日と同じくらいに この思いも、私の心もあかいだろう。 あかすぎる恋に、誰も何も言えない。 私も、心がズタズタになる。 「・・・・・誰か助けて」 その言葉は虚しく、真っ赤に染まった教室に 溶けた。