でも、聞かなくてよかったのかもしれない。 もし私の決心が少しでも揺らぎそうなもの だったら、結局私は遼真にも莉雨にも 迷惑をかけてしまう。 それだけは絶対嫌。 なにがなんでも嫌。 私は二人に幸せになってもらいたい。 絶対二人はお似合いだから。 それがきっと、最善策。 私の用意できる、最高の末路。 私が少し、手伝ってあげればいいだけ。 私の大切な親友を、私が応援する。 それはきっと当たり前であるし、日頃の お返しだと思うんだ。