『私の好きな人はね・・・遼真なんだ』 ふと笑っていた私の顔から笑みが崩れる。 ・・・・そうだよ、私ってばこんなこと してる場合じゃない・・・。 少しでも遼真に莉雨のこと意識して もらわないと。 だって私、莉雨のこと応援してるもん。 一番の親友の恋を応援するのが 親友としての務めだもん。 ふと、後姿の遼真が視界の中に入る。 ノートと黒板を凝視して必死に写している。 莉雨は私より後ろの席だから、見ることは 難しいけど・・・・・。