楓「教えた方がいいのか?」


愁「ですが……無理に思い出すのは危険なのでは?」


確かに。麻琴が蘭蝶かもしれないって教えて、また前みたいに倒れたら…辛いだろうからな。


翔希「でも麻琴だって記憶を戻したいはずだろ?」


……思い出したいとは言ってたな…。それだったら教えてやった方がいいのか…。


潤「せやったら教えたらな!早う麻琴の部屋に行くで!」


なんだろう?この気持ち…嫌な予感っていうか……当たんなきゃいいけど。


てか、麻琴に会うのって気まずくなってから以来か?やっぱりあれからなんだか避けられてんだよな。


そして俺たちは麻琴の部屋へとやってきた。


コンコン

潤「麻琴?」


シーンッ

部屋からは誰も出てこない。


楓「あれ?」


奏「出てこないね?」


綾斗「出かけてんのか?」


何気なくドアノブに手をかけて回すと