闇の中に咲くランの花 Ⅱ



カチャ

静かに扉を開けて私達は外に出た。外は月の光だけでとっても明るかった


愁「ここ、座りましょうか」


そう言って愁はベンチを指さした。断る理由も無いので私は愁の隣に腰掛けた。


蘭「月が綺麗だな…なんか夏って感じがする」


愁「フフッ、寝る前まであんなに酔っていたのにもう戻ってるんですね。」


蘭「え、酔ってたって私が!?酒飲んでないのに?」


私が飲んだのは炭酸だけだったはずなんだが…。


愁「あぁーそうでしたね…」


あ?なんか1人で納得してる?

私が気になるのを分かってて笑顔で『気にしないでください』って言うあたり、やっぱり愁は腹黒いと思う。


蘭「で?なんか相談でもあるのか?」


まだるっこいことは嫌いなため、早速本題に入った私。そんな私の言葉に愁は少しビックリしたような顔をした


愁「相談って訳では無いのですが……蘭聞きましたよね?なんで敬語なのかを……」


蘭「あ、あぁ。」


そう言えば聞いたな。触れない方がいいと思ってたからすっかり忘れてたけど。


愁「では少し昔話をしましょうか…」


そう言うと愁は過去を話し始めた