闇の中に咲くランの花 Ⅱ




蘭「綾斗ぉ~」


すると、正面に座っている蘭がいきなり俺を呼んだ


綾斗「どうした?」


正面に座っていたから声がかけやすかっただけかもしれないが、これだけ人がいるのに俺に声をかけてくれたことにうれしくなった。

これだけの事で喜ぶとかマジでガキだよな。


蘭「翔希が起きてくれんよ~」


マジで?

蘭の起こし方は確かに優しかった。ただほっぺをつねるのは結構痛そうだったけど…。

俺は翔希を起こすため、テーブルに手をついて翔希の体を揺らした。


綾斗「翔希、起きろ!」


そして耳元で怒鳴ってやった。

これでどうだ。さすがに起きるだろ。そう思っていたが…。


翔希「んん……や、だ……」ギュッ


「「「なっ何してんだ(よ)!」」」


蘭「あれ?起きる気配ないどすなぁ~」


翔希が何をしたかって言うと、蘭の腰に手を回して抱きついている