闇の中に咲くランの花 Ⅱ



調べればきっと誰が内通者なのか分かる。乱条も内通者の存在を隠し通そうとするつもりはないだろうからな。

だって内通者を隠したいのであれば私が一人でいるところに会いに来るはずだ。

ハッキングで情報を仕入れることが無理な状況でメールを送ってきた。それは即ち、私の情報を近くで手に入れられるヤツと繋がってることを意味する。

乱条が馬鹿じゃない限りこんなに分かりやすい行動はしないだろう。

ただ、内通者を隠すつもりがないのもなにか理由が…?


綾斗「蘭?どうかしたのか?」


そんなことを考えてると、さっきまで海が座っていた私の隣に綾斗が座っていた


蘭「ん?別に何でもねぇよ?」


これは相談できねぇよ。内通者がいるかも、なんてことになったらそれこそ乱条の思うつぼ………っ!そうか、仲間割れ。それを狙ってんだ。

内部分裂したところを押さえ込もうって手立てだな、こりゃ。


綾斗「もしかして楽しくないか?」


蘭「そんなことねぇよ」


とりあえず、この話は誰にもしない方がいいな。私だけが知っていればいいことだ