闇の中に咲くランの花 Ⅱ



大人しく私に口を拭かれている海。なんだか子供のお世話をしている気分になった。


奏「か~い!早く来ないとお菓子無くなっちゃうよ!」


すると、遠くで奏が海を呼んだ。

待て待て。お前らもお菓子か。料理が並んでいるにも関わらず、夕飯の時刻にも関わらず菓子か!


海「お菓子ぃ!?すぐ行く!!」


そう言うと奏と楓がいるお菓子のところに走っていった

…………刺身置いていくなよ。せめて食ってから行け。

ポツンと机の上に取り残された刺身は、少し寂しそうに見えた。

刺身が寂しそうに見えるとか私の頭も随分とおかしくなったものだ


ガヤガヤ

刺身から目を離して部屋をぐるりと見回す。みんなそれぞれが楽しそうに今の時間を楽しんでいる

そんな中私はあることについて考えていた。それは《乱条からのメール》のことだ。

私の今使っている携帯は、以前使っていたのとは全くの別物。メールアドレスも電話番号も全く違う。

それなのに、なぜ乱条は私のメールアドレスを知っている?私は一応ハッカーだ。自分の情報は自分で守ってる。

だからアイツがハッキングで私のメールアドレスを知ることは不可能だ。これは言い切れる。

そうなった場合考えられるのは一つだけだ。

【内通者】がこの中に存在するということ。