闇の中に咲くランの花 Ⅱ



奏「ちょっと潤!調子に乗るな!」


楓「そうそう。所詮、彼氏 “役” なんだし。」


潤「なんやなんや〜?嫉妬は醜いで〜。蘭!もう一口や!」


蘭「はいはい。」


駄々こねる子供か。可愛いな。

てか、ほぼ潤が食ってるんだしやっぱり潤が好きな味にした方が良かったんじゃねぇか?


潤「ほな今度はワイが食べさせたるわ!」


そう言って私の手からスプーンをひったくった潤は一口分をすくって私に向けてきた

自分で食いたかった気もするけど、まぁいいか。多分、食べさせてくれたお礼的な気持ちでやってくれてるだろうし。

そう思って口を開けて食べようとしたが


奏「あむっ!」


潤「あぁあああ!」


楓「良くやった奏!蘭と間接キスしようなんてお前には早いんだよ!」


横から出てきた奏がスプーンの上のアイスをパクリと食べてしまった

私は口を開けたままの間抜けな顔で固まった


潤「かか、間接キスなんて!そんなこと考えとらんわ!」


奏「どーだかどーだか!こういう時だけ知恵働くんだから!」


うん、それは多分奏にも言えることかもしれないね。勉強はからっきしなのに。

今にも喧嘩が勃発しそうだったので、今度は私が潤からスプーンをひったくってみんなの口にアイスを突っ込んだ。

するとみるみる大人しくなり、口をぱくぱく開いていく。やっぱり雛鳥だ。